『サイコパス』のアニメ評価と見どころ

目次

ストーリー要約

舞台は西暦2112年。人間の心理状態や性格を数値化する「シビュラシステム」が導入された日本を舞台に、犯罪を抑制する警察組織「公安局」の刑事課一係が事件を解決していくアニメです。

主人公の常守朱は新人の監視官として公安局に配属され、部下の4人とともに事件の捜査にあたります。

事件を解決していく中で、狡噛という部下が過去の事件で降格させられたことが明らかになります。そして、朱の友人が誘拐され、朱と狡噛はマキシマという犯人を追っていくことになります。しかし、マキシマは犯罪係数が現れない特殊な体質を持っており、朱は友人を目の前で殺されてしまいます。

「シビュラシステム」がもたらす問題や人間の心理を描きつつ、事件を通じて主人公や部下たちが成長していく作品。

見どころ

シビュラシステムという想像できる未来

人間の心理状態や性格を計測して数値化する「シビュラシステム」というのがこのアニメのメイン部分。

この数値は「犯罪係数」と呼ばれ、犯罪係数が一定以上になると「潜在犯」として逮捕されてしまいます。

ただ、このシステムには問題もあり、犯罪を犯していないにもかかわらず、犯罪係数が高くなってしまい、裁かれてしまうこともあるわけです。

また、生まれながらにして犯罪係数が高い人も存在し、彼らは生まれてすぐに隔離されてしまいます。つまり、人間の行為そのものでなく、行為によって得られた数値だけで全てが判断されてしまうため、問題点が多く存在します。

そういった未来への問題提議がされているアニメでもあります。

ドミネーターという武器がかっこいい

刑事たちは、ドミネーターという特殊な銃を使用して、犯罪者を追い詰めます。

シビュラシステムにより、犯罪係数が100を超えると精神ケアを受け、300を超えると排除されてしまいます。

ドミネーターは、相手の犯罪係数によって電磁波を発生させ、300を超えると執行モードに切り替わり、相手を排除します。

しかし、システムには問題があり、犯罪係数が上がるリスクが伴います。幸せな社会とは、科学技術が発達しても、人々がどう生きていくべきかを考えることを問題定義している側面もあります。

AIによる弊害と危惧

基本的なアニメコンセプトに、「人々がAIに頼りきりで思考停止状態になる恐ろしい未来」が描かれています。

まぁ、ターミーネーターなどを始めAIや未来のテクノロジーをコントロールできなくなる社会という感じですね。

この世界ではAIであるシビュラが全てを決定し、人々は自分で考えることも判断することもなく、ただシビュラに従って生きています。

しかし、槙島聖護という男によってシビュラが崩壊してしまい、人々は自分で判断することができなくなってしまいます。このように、AIに頼りきりで思考停止状態になることが、恐ろしい未来を生み出されるわけです。

    作品詳細

    アニメーション制作会社

    • Production I.G
    • タツノコプロ

    スタッフ

    原作者

    •  虚淵玄

    監督

    • 本広克行
    • 塩谷直義

    シリーズ構成・脚本

    • 虚淵玄
    • 深見真
    • 高羽彩

    音楽

    • 菅野祐悟

    シリーズ

    TVアニメ

    • PSYCHO-PASS サイコパス
    • PSYCHO-PASS サイコパス 2
    • PSYCHO-PASS サイコパス 3

    映画

    • 劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス
    • PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰
    • PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2 First Guardian
    • PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__
    • PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR
    • 劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE
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